タタミ部屋が減少しています

和室を洋室にリフォームすることは多くても、洋室を和室にリフォームすることは稀です。生活スタイルやメンテナンスを含め合理性だけを追求すると、直接タタミの上に布団を敷くことが出来る客室以外は洋室がプランされる傾向が多いです。いぐさの香りが漂う和室は日本家屋の伝統を感じますが、生活スタイルの変化でタタミの需要は減少しています。

タタミの特徴は、優れた吸放湿性や弾力性、防音・遮音効果があり、空気を浄化しながら、森林浴と同じようなリラックス効果をもたらすようで、精神的な安らぎを与えてくれる効果が大きいです。

一般的にタタミは、芯材となる板状の畳床(たたみどこ)の表面にい草で織った畳表(たたみおもて)を付け、さらに両際に帯状の布でできた畳縁(たたみべり)を縫付てます。

畳床は天然素材、稲わらを幾層にも重ね合わせ圧縮したものですが、札幌では発泡保温材を挟んだタイプのものが、軽量で保温性により優れて多く利用されているようです。
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ダウ化工㈱ スタイロ畳

畳表はい草の茎を染土という粘土質の泥の中につけて染め、乾燥させて織ったもので、畳の表面に張ります。畳表はい草の長さや1枚あたりの使用数、織り込んでいる糸の種類、織り方などで、畳表の良し悪しが決まります。一般的に1枚の畳表は約4,000本、高級品になると6,000~7,000本程のい草を使用しています。
天然のい草の他に、色が変わりにくい特徴を持つ和紙で作られている大建工業㈱の「ダイケン健やかくん」や水洗いの出来るポリプロピレンの繊維から作られている積水成型工業㈱の「美草」などがあります。

畳縁はデザイン性を重視した、縁なしタタミ(琉球畳)が人気で、半畳サイズで縦と横の寸法が等しい正方形のタタミを採用しているケースが増えています。

和室のバリアフリー化の需要で、本来厚みが通常55mm~60mmあり、フローリングとの厚みの差が段差の原因となっていますが、12mm~20mm程度の薄タタミも製作可能になっているようです。

高齢化対応住宅で、転倒しても衝撃の少ない床材も内装リフォームの際は検討されることをお薦めします。