住宅性能表示制度の「高齢者などへの配慮」

住宅性能表示制度とは平成12年4月1日に施行された「住宅の品質確保の促進等に関する法律(以下「品確法」という。)」に基づく制度で、新築住宅の基本構造部分の瑕疵担保責任期間を「10年間義務化」と、住宅の性能をわかりやすく表示する「住宅性能表示制度」等です。

新築住宅における性能の表示項目には以下の10分野があり、第三者機関の評価員が性能を等級1~5に評価します。外見からでは判断できない建物の性能の違いが、専門知識がなくても分かりやすく理解できるように性能が等級や数値で表示されます。

・地震などに対する強さ(構造の安定)
・火災に対する安全性(火災時の安全)
・柱や土台などの耐久性(劣化の軽減)
・配管の清掃や補修のしやすさ、更新対策(維持管理・更新への配慮)
・省エネルギー対策(温熱環境)
・シックハウス対策・換気(空気環境)
・窓の面積(光・視環境)
・遮音対策(音環境)
高齢者や障害者への配慮(高齢者等への配慮)
・防犯対策

高齢者等への配慮については「移動時の安全性」「介助の容易性」に対する対策が5段階で評価されます。トイレと浴室について具体的な評価基準を示します。

トイレ
・等級1 基準なし
・等級2 段差(5mm以下)・手すり・寝室と同一階
・等級3 段差(5mm以下)・手すり・寝室と同一階・洋便器・入口巾75cm以上・長辺寸法130cm以上又は便器前か側方に50cm以上スペース確保
・等級4 段差(5mm以下)・手すり・寝室と同一階・洋便器・入口巾75cm以上・短辺寸法110cm以上、長辺寸法130cm以上又は便器前と側方に50cm以上スペース確保
・等級5 段差(5mm以下)・手すり・寝室と同一階・洋便器・入口巾80cm以上・短辺寸法130cm以上又は便器前50cm以上スペース確保

浴室
・等級1 基準なし
・等級2 2cm以下の段差・浴室入口12cm以下の段差・ 浴室入口またぎ高さ18cm以下(手すり設置)・浴槽出入り補助手すり
・等級3 2cm以下の段差・浴室入口12cm以下の段差・ 浴室入口またぎ高さ18cm以下(手すり設置)・浴槽出入り補助手すり・出入口巾60cm以上・短辺寸法130cm以上2.0㎡以上スペース確保
・等級4 2cm以下の段差・浴槽出入り補助手すり・出入口巾65cm以上・短辺寸法140cm以上2.5㎡以上スペース確保・寝室と同一階
・等級5 段差なし・手すり設置(浴室出入、立座り・浴槽内出入、立座り 計4ヵ所)・出入口巾80cm以上・短辺寸法140cm以上2.5㎡以上スペース確保・寝室と同一階

基準は新築住宅に適用されてますが、リフォームをプランするときも、参考にしてみてはいかがでしょうか